
治療の相性とは
明々堂では、初めて来院された方すべてを対象に、長島先生が開発された「治療の相性」を Finger Test によって確認しています。
一見わかりにくい概念かもしれませんので、ここで改めてご説明いたします。
治療の相性とは?
「治療の相性」とは、Finger Testを用いて数値化できるもので、治療効果が出やすいかどうかを示します。
- 数値が一定以上(例:-14以下)になると、治療効果がほとんど現れない、あるいは効果が極端に短くなり、症状改善が見込めません。
- この場合、患者さまのお金や時間が無駄になるため、当院では大変心苦しいのですが治療をお断りしております。
実際に「相性が合わない」と判断される方は、私の経験上、全体の 5〜10%程度です。
治療者のさじ加減ではありません
誤解されやすいのですが、この「相性」は私の感情や主観で決めているのでは決してありません。
- どんなに「助けてあげたい」と思う方でも、相性が悪ければ治療効果は出ません。
- 逆に、苦手なタイプの方でも、相性が良ければ十分な効果が得られます。
つまり、治療者の好みや気分ではなく、純粋に身体の反応によって決まるものです。
症状の重さとは無関係です
もう一つの誤解として「症状が重い人ほど相性が悪いのでは?」というものがあります。
- 実際には、軽い肩こり程度でも相性が悪ければ効果は出ません。
- 反対に、末期がんの方であっても、相性が良ければ治療効果は現れます(もちろん「治る/治らない」とは別の話です)。
「鍼灸が効かない」という意味ではありません
ここで強調したいのは、相性が合わないのは「私の治療」であって、鍼灸そのものが効かないわけではないという点です。
他院では相性が合う可能性がありますので、当院で効果が見込めない場合には、ぜひ別の治療院を探してみてください。
相性を読み始めたきっかけ
開業当初は、相性を測らずに治療をしていました。ところが、どうしても症状が改善しない患者さんが数人出てきたのです。
「治療のやり方が間違っているわけではないのに、なぜ…?」と悩んだ末、相性を確認したところ、全員が効果が出にくい数値でした。
それ以降、初診の方には必ず相性を確認するようにしています。
まとめ
経験上、「治療の相性」の数値はほとんど変わりません。つまり「あなたにとっての治療院は、残念ながら明々堂ではない」というサインだと考えています。
世の中には素晴らしい治療法や治療院が数多く存在します。
あなたに合う治療院は必ずありますし、その出会いを待っています。
明々堂にこだわる必要はありません。どうかご自身に合う治療院を見つけてください。
「治療の相性」の開発者である長島先生の許可を頂き長島鍼灸院のHPで公開されている「治療の相性」の内容を一部抜粋させていただきました。
こちらも参照のうえ、ご検討頂ければと思います。
以下抜粋。
治療をする側と治療を受ける側との関係で「馬が合う」とか「相性」の様なものがあるようです。「相性」を調べ始めたのが2001年頃からです。
以前から治療効果の出やすい人とでにくい人がいることはわかっていましたが、何が原因だかわかりませんでした。現在でも本当の原因は不明です。
患者さんで同じ様な症状・期間・程度・年齢でも同じ様な治療効果がでません。数年かかる人もいれば、数回の治療で症状などが消失してしまう方がいるのです。相性らしきもので、これほどの治療効果に違いがあるとは思いませんでした。
治療効果が出ないと思われる患者さんの治療を相性が合わない事を無視して治療をしてみた結果、やはり通常出るはずの治療効果がでません。治療の方法を変えても同様で、私が今までに行った事のある治療は全て試みてみたものの変化がでません。
相性の合わない程度によってはまったく治療効果が出ないのです。治療直後はもとより数日経過しても何ら変化無しの状態です。
これではお互い何のメリットもありませんから、2001年の中ごろからは治療する前に相性が合わないと判断できる場合はお断りしています。
昨年1年間で相性が合わないと判断し、他の医療機関や他の治療院をお勧めした人は20人近くになります。
参考までに通院中の患者さんの相性分布を%で発表いたします。
| A | (-3~-5) |
| 特別な相性で数回の治療で症状・体質の改善が可能の人は 一人です。 |
| B | (-6~-8) |
| 症状は短期間で改善・消失・体質の改善可能の人は 数% |
| C | (-9~-11) |
| 治療の持続性があり、体質は数ヶ月単位で改善可能の人は30% |
| D | (-12~-14) |
| 治療の持続性が少ない、体質は変えにくいが効果ありの人は 60% |
| E | (-15以下) |
| 当院の治療(現在のメンバーとの相性)が不向きの方はお断りしています。 |
最も多いのが-11~-12で全患者数の60%になります。AやBに属している患者さんは治療の効果が出やすく、短期間のうちに症状が改善して“卒業”してしまう為、割合は低くなります。
また、Eの方は治療していませんから通院中の人の割合には含まれません。
以上、長島先生の抜粋をまとめさせて頂くとA~Dまで(-3~-14)は治療は可能だがEの-15以下は治療不能ということです。
ちなみに明々堂では-13までは治療をお引き受けしていますが-14以下は経験上ほとんど改善出来なかったのでお断りしてます。
